第51回 暮らしにも「言葉」が必要だった

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本づくりでは、何度も言葉に助けられました。

なんとなく気になる。

なんとなく違う。

なんとなく決められない。

そのままでは、何をしたらいいのか分かりません。

でも、

「表記が統一されていない」

「見開きのバランスが気になる」

「サンプルページが更新されていない」

と言葉にすると、次にすることが見えてきます。

そこで思いました。

これは、本づくりだけの話ではない。

暮らしの中にも、

「なんとなく片づかない」

「なんとなく忙しい」

「なんとなく疲れる」

があります。

でも、「なんとなく」のままでは動きにくい。

何が多いのか。

どこで困るのか。

いつ困るのか。

何が負担なのか。

言葉にできると、問題の輪郭が見えてきます。

本を書くために言葉を探していた私は、いつの間にか、暮らしを見るための言葉も探すようになっていました。

言葉にできると、整えやすくなる。

これが、「暮らしの言語」を考え始めた入口です。