本づくりでは、何度も言葉に助けられました。
なんとなく気になる。
なんとなく違う。
なんとなく決められない。
そのままでは、何をしたらいいのか分かりません。
でも、
「表記が統一されていない」
「見開きのバランスが気になる」
「サンプルページが更新されていない」
と言葉にすると、次にすることが見えてきます。
そこで思いました。
これは、本づくりだけの話ではない。
暮らしの中にも、
「なんとなく片づかない」
「なんとなく忙しい」
「なんとなく疲れる」
があります。
でも、「なんとなく」のままでは動きにくい。
何が多いのか。
どこで困るのか。
いつ困るのか。
何が負担なのか。
言葉にできると、問題の輪郭が見えてきます。
本を書くために言葉を探していた私は、いつの間にか、暮らしを見るための言葉も探すようになっていました。
言葉にできると、整えやすくなる。
これが、「暮らしの言語」を考え始めた入口です。

