第35回 気になることと、直すことは同じではない

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本を何度も見ていると、気になるところはいくらでも出てきます。

この余白は、もう少し狭くてもいいかな。

この言葉は、別の言い方もできるな。

ここも少し動かしたい。

でも、気になったものを全部直す必要があるのでしょうか。

そこで私は、

「気になる」

と

「直す必要がある」

を分けて考えるようになりました。

誤りなのか。

読者が迷うのか。

本全体の統一を崩しているのか。

それとも、単に別の方法もあるというだけなのか。

ここを分けると、ずいぶん判断しやすくなりました。

暮らしの中にも、

「気になるから何とかしなくちゃ」

と思っていることがあります。

でも、気づいたからといって、すべてを今すぐ変えなくてもいい。

気づくことと、動くことの間にも「判断」がある。

これは、本を完成させるために必要な考え方でした。