本を出版する前、私は「間違いがあってはいけない」という気持ちを強く持っていました。
一度世に出したら、もう直せない。
どこかで、そんなふうに思っていたのだと思います。
だから、確認する。
また確認する。
それでも心配になって、もう一度見る。
もちろん、本を出版する以上、できる限り確認することは大切です。
けれど、KDPでは出版後でも必要に応じてデータを修正し、更新できることを知りました。
それが分かったとき、少し気持ちが楽になりました。
「だから間違えてもいい」
ということではありません。
今できるところまで、きちんと確認する。
そのうえで送り出す。
そして、あとから気づいたことがあれば、そのとき改めて考えればいい。
そう思えるようになったのです。
考えてみると、私が迷っていたのは本だけではありません。
何かを決めるとき、
「この選択で本当にいいのだろうか」
と考え続けて、なかなか動けなくなることがあります。
でも、すべての選択が、一度決めたら二度と変えられないものではありません。
やってみる。
確かめる。
違ったら、選び直す。
「直せる」と分かるだけで、最初の一歩は少し軽くなる。
本づくりから教えてもらったことの一つです。

