第31回 直せると分かったら、気持ちが楽になった

/

本を出版する前、私は「間違いがあってはいけない」という気持ちを強く持っていました。

一度世に出したら、もう直せない。

どこかで、そんなふうに思っていたのだと思います。

だから、確認する。

また確認する。

それでも心配になって、もう一度見る。

もちろん、本を出版する以上、できる限り確認することは大切です。

けれど、KDPでは出版後でも必要に応じてデータを修正し、更新できることを知りました。

それが分かったとき、少し気持ちが楽になりました。

「だから間違えてもいい」

ということではありません。

今できるところまで、きちんと確認する。

そのうえで送り出す。

そして、あとから気づいたことがあれば、そのとき改めて考えればいい。

そう思えるようになったのです。

考えてみると、私が迷っていたのは本だけではありません。

何かを決めるとき、

「この選択で本当にいいのだろうか」

と考え続けて、なかなか動けなくなることがあります。

でも、すべての選択が、一度決めたら二度と変えられないものではありません。

やってみる。

確かめる。

違ったら、選び直す。

「直せる」と分かるだけで、最初の一歩は少し軽くなる。

本づくりから教えてもらったことの一つです。