第30回 本ができるまで――本を書いたら、自分の本を実践していた

/

『人生更新プログラムで、再起動する』。

本ができました。

ここまでを振り返ると、最初から一直線に完成へ進んだわけではありません。

書く。

増える。

分ける。

削る。

戻す。

人の力を借りる。

自分で考える。

決める。

やってみる。

違和感があれば、また考える。

選び直す。

そして、もう一度進む。

こうして並べてみると、気づきます。

これは、私が本の中で書いたことと同じでした。

もやもやを言葉にする。

分けて考える。

今の自分に合うものを見立てる。

判断する。

一歩進む。

違ったら戻る。

そして、また選ぶ。

私は『人生更新プログラムで、再起動する』という本を書きながら、
自分自身で「人生更新プログラム」を実践していたのです。

出版すれば、すべて終わると思っていました。

でも、そうではありませんでした。

出版したあとにも確認があり、気づきがあり、更新がありました。

だから、この「本ができるまで」も、ここでいったん完にします。

「終わり」ではなく、「完」。

また新しい出来事があれば、そのときは更新すればいい。

本づくりを始めたころの私は、こんな結末になるとは思っていませんでした。

本をつくっていたはずなのに、
最後に整えていたのは、本だけではなかったように思います。

何を残すのか。
何を変えるのか。
何を任せるのか。
いつ決めるのか。
どこで完とするのか。

その一つひとつを、自分で選び直していました。

そして今、ようやく分かります。

更新するということは、これまでを否定することではない。

これまで積み重ねてきたものを持ったまま、

「今の私には、どうだろう」

と、もう一度問いかけること。

本はできました。

でも、本づくりから始まった私の更新は、これからも続いていきます。