第20回 「最終版」は何回あっただろう

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「これで最終版です」

そう言ったファイルが、いくつあったでしょう。

そのたび、本気でそう思っていました。

でも見直すと、また気づく。

直す。

そして新しい「最終版」ができる。

以前なら、「また完成しなかった」と思ったかもしれません。

でも本づくりを続けるうちに、少し考えが変わりました。

その時点では、確かに完成していたのです。

あとから新しい視点が加わったから、更新する。

完成を「二度と変わらない状態」と考えると苦しくなります。

その時点でできるところまで整える。

そして、必要になったらまた見直す。

それでいいのかもしれません。