第13回 目次は、本の現在地だった

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本文を直すたびにページ数が変わります。

すると、目次も変わります。

「また目次を直さなければ」

最初はそう思っていました。

でも何度も目次を見るうちに、考えが変わりました。

目次は単なるページ案内ではありません。

本全体を上から眺める地図でした。

今、どこまで来たのか。
章のバランスはどうか。
流れは自然か。

細かい作業に入り込んでいると、全体が見えなくなります。

そんなときは、一度離れて地図を見る。

これは日々の暮らしでも必要です。

忙しいときほど、

「私は今、何をしようとしていたんだっけ」

と現在地を確認する。

目次を直しながら、私は何度も本の現在地に戻っていました。