第10回 右ページから始めたいだけなのに

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「章の扉は、右ページから始めたい」

希望は、それだけでした。

ところが、これが思った以上に難しい。

一つページを動かすと、その後ろも動く。

白紙を入れる。
セクションを確認する。
またページがずれる。

何度も繰り返しました。

一見すると小さな問題です。

でも、その小さなことが本全体につながっていました。

暮らしの中でもあります。

「この棚だけ使いにくい」

と思っていたら、原因は収納用品ではなく、持っている量だった。

あるいは家族の動線だった。

目の前の問題だけを直そうとしても解決しないことがあります。

小さな違和感の後ろには、仕組みが隠れている。

右ページとの格闘から、そんなことまで考えるようになりました。