第80回 言葉・数字・気持ちを、一緒に見る

/

ここまで、暮らしをいろいろな方向から見てきました。

言葉。

数字。

時間。

お金。

モノ。

そして、気持ち。

どれか一つだけでは、暮らし全体は見えません。

たとえば、

「服が多い」

という言葉。

数えたら100着あった。

数字では現在地が分かります。

でも、

「どうして減らせないのだろう」

と考えると、そこに気持ちが出てきます。

仕事をしていたころの服。

思い出の服。

また着られるかもしれない服。

高かった服。

数字だけなら、

「50着減らしましょう」

と言えるかもしれません。

でも、それでは、その人の暮らしを見たことにはなりません。

言葉で状況をつかむ。

数字で現在地を見る。

気持ちで、その背景を知る。

そして最後に、

「今の私には、どうだろう」

と問いかける。

そこから判断します。

残す。

減らす。

変える。

続ける。

やめる。

いったん保留にする。

選択肢は一つではありません。

本づくりで、私は何度も選び直しました。

暮らしも同じです。

一度決めた答えを、一生守る必要はありません。

言葉も数字も気持ちも使いながら、今の自分を見立てる。

そして、

今の自分に合う答えを、自分で選ぶ。

それが、私が考える「暮らしを整える」ということなのだと思います。