第60回 暮らしを「見立て直す」ということ

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本のサブタイトルを考える中で、「見立てる」という言葉を大切にしてきました。

見立てる。

今あるものをよく見る。

状況を捉える。

そして、

「今の自分には、どうだろう」

と考える。

暮らしも、一度つくったら完成ではありません。

家族が変わる。

仕事が変わる。

年齢を重ねる。

体力が変わる。

大切にしたいことも変わる。

昔は合っていた仕組みが、今は合わなくなることがあります。

そんなとき、

「私ができなくなった」

と考えるのではなく、

「今の暮らしに、この仕組みは合っているだろうか」

と見立て直してみる。

モノを言葉で見る。

数字で見る。

時間を見る。

気持ちを見る。

そして、今の自分に合うものを選び直す。

本づくりで私は、何度もそれを繰り返しました。

一度決める。

やってみる。

確認する。

違和感があれば、見立て直す。

そして、また選ぶ。

本づくりから始まった「更新」は、いつの間にか暮らしを見る方法へと広がっていました。

本をつくったから、新しい考えが生まれたというより、

これまで自分がしてきたことに、少しずつ言葉がついてきた。

そんな感覚に近いのかもしれません。

暮らしには、正解を当てはめるのではなく、

今の自分に合う答えを見つけていく。

そのために、言葉と数字を使って暮らしを見立て直す。

ここから、私の次のテーマが始まろうとしています。