第29回 私の本は、サグラダ・ファミリア?

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完成した。

そう思ったら、また気づく。

直す。

今度こそ完成。

そう思ったら、また何かが見つかる。

あるとき、ふと思いました。

「私の本は、サグラダ・ファミリアなのだろうか」

いつまで工事を続けるのだろう。

自分でも少しおかしくなりました。

でも、この言葉を考えているうちに、一つ分かったことがあります。

更新できることと、いつまでも完成させないことは違います。

その時点で「ここまで」と決める。

完成させる。

世に送り出す。

そして、必要なことが見つかったら、また手を入れる。

家も同じです。

一度片づけたら、一生その収納で暮らさなければならないわけではありません。

家族が変わる。

年齢が変わる。

体力が変わる。

暮らし方が変わる。

そのとき、また整えればいい。

人生も同じなのかもしれません。

完成を目指しながら、変化を受け入れる。

「完成」と「変化」は、どちらか一つを選ぶものではありません。

そう考えると、サグラダ・ファミリアという言葉が、少し違って見えてきました。