出版後、本を確認していて、一つ気になることがありました。
「紐解く」
「ひも解く」
「ひもとく」
同じ言葉なのに、表記が混在していたのです。
意味は同じでも、一冊の本の中では統一したい。
では、どの表記にするか。
本の中では「もやもや」をひらがなで表記しています。
それなら「ひもとく」もひらがなにしたほうが、本全体のやわらかな雰囲気に合うのではないか。
そう考えて「ひもとく」に統一し、修正したデータをアップロードしました。
これでよし。
そう思ったはずでした。
ところが、改めて表紙の文字を眺めていると、どうもしっくりきません。
「ひもとく」。
やわらかいけれど、何かが足りない。
そこで今度は、「ひも解く」と書いて眺めてみました。
すると、「解く」という漢字が一文字入るだけで、受ける印象が変わりました。
絡まっているものをほどく。
分からなかったものを、一つずつ明らかにしていく。
文字を見ただけでも、その様子がイメージしやすいのです。
迷いや、もやもやの正体を一つずつ見ていく。
それなら、この本には「ひも解く」のほうが合っている。
一度「ひもとく」と決めてアップロードしたばかりでしたが、もう一度選び直すことにしました。
そして、2回目のアップロード。
ほどなく処理が完了し、「販売中」の表示が出ました。
「今度こそ大丈夫」
さっそく販売ページを確認します。
表紙を見ると――
ちゃんと「ひも解く」に変わっています。
よし。
念のため、サンプルページも開いてみました。
ところが、
こちらは、まだ変わっていません。
「あれ?」
直した。
アップロードした。
販売中にもなった。
それでも、見る場所によっては、まだ更新されていないのです。
どうやら、
「更新した」と「すべてに反映された」は、同じではないようです。
一文字から始まった今回の修正。
これで終わったと思っていた本づくりは、もう少しだけ続くことになりました。

