第24回 一文字が気になった朝

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出版後、本を確認していて、一つ気になることがありました。

「紐解く」
「ひも解く」
「ひもとく」

同じ言葉なのに、表記が混在していたのです。

意味は同じでも、一冊の本の中では統一したい。

では、どの表記にするか。

本の中では「もやもや」をひらがなで表記しています。
それなら「ひもとく」もひらがなにしたほうが、本全体のやわらかな雰囲気に合うのではないか。

そう考えて「ひもとく」に統一し、修正したデータをアップロードしました。

これでよし。

そう思ったはずでした。

ところが、改めて表紙の文字を眺めていると、どうもしっくりきません。

「ひもとく」。

やわらかいけれど、何かが足りない。

そこで今度は、「ひも解く」と書いて眺めてみました。

すると、「解く」という漢字が一文字入るだけで、受ける印象が変わりました。

絡まっているものをほどく。
分からなかったものを、一つずつ明らかにしていく。

文字を見ただけでも、その様子がイメージしやすいのです。

迷いや、もやもやの正体を一つずつ見ていく。

それなら、この本には「ひも解く」のほうが合っている。

一度「ひもとく」と決めてアップロードしたばかりでしたが、もう一度選び直すことにしました。

そして、2回目のアップロード。

ほどなく処理が完了し、「販売中」の表示が出ました。

「今度こそ大丈夫」

さっそく販売ページを確認します。

表紙を見ると――

ちゃんと「ひも解く」に変わっています。

よし。

念のため、サンプルページも開いてみました。

ところが、

こちらは、まだ変わっていません。

「あれ?」

直した。
アップロードした。
販売中にもなった。

それでも、見る場所によっては、まだ更新されていないのです。

どうやら、

「更新した」と「すべてに反映された」は、同じではないようです。

一文字から始まった今回の修正。

これで終わったと思っていた本づくりは、もう少しだけ続くことになりました。