本文を直すたびにページ数が変わります。
すると、目次も変わります。
「また目次を直さなければ」
最初はそう思っていました。
でも何度も目次を見るうちに、考えが変わりました。
目次は単なるページ案内ではありません。
本全体を上から眺める地図でした。
今、どこまで来たのか。
章のバランスはどうか。
流れは自然か。
細かい作業に入り込んでいると、全体が見えなくなります。
そんなときは、一度離れて地図を見る。
これは日々の暮らしでも必要です。
忙しいときほど、
「私は今、何をしようとしていたんだっけ」
と現在地を確認する。
目次を直しながら、私は何度も本の現在地に戻っていました。

