「章の扉は、右ページから始めたい」
希望は、それだけでした。
ところが、これが思った以上に難しい。
一つページを動かすと、その後ろも動く。
白紙を入れる。
セクションを確認する。
またページがずれる。
何度も繰り返しました。
一見すると小さな問題です。
でも、その小さなことが本全体につながっていました。
暮らしの中でもあります。
「この棚だけ使いにくい」
と思っていたら、原因は収納用品ではなく、持っている量だった。
あるいは家族の動線だった。
目の前の問題だけを直そうとしても解決しないことがあります。
小さな違和感の後ろには、仕組みが隠れている。
右ページとの格闘から、そんなことまで考えるようになりました。

